米国から海外に貨物を輸出する際、どんな書類が必要なのかを正確に把握している企業は意外と少ないです。書類の不備は通関遅延の最大の原因であり、最悪の場合は貨物が差し押さえられることもあります。

EEI(輸出電子申告)とは

EEI(Electronic Export Information)は、米国から輸出する貨物について、米国税関国境保護局(CBP)のACEシステムに電子申告する手続きです。貨物の価格が$2,500を超える場合、または輸出許可証が必要な品目の場合は申告が義務付けられています。申告はShipper's Export Declaration(SED)の電子版であり、輸出者または通関業者が行います。Cedar Harbor Lineでは、この申告を社内で代行しています。

商業インボイスの記載事項

商業インボイスは、輸出入の基本書類です。記載が必要な項目は、輸出者・輸入者の名称と住所、貨物の品名(英語)、数量、単価、合計金額、通貨、原産国、インコタームズ(取引条件)です。品名は具体的に記載する必要があり、「General Merchandise」のような曖昧な表記は通関で問題になることがあります。

パッキングリストの役割

パッキングリストは、コンテナや梱包の中に何が入っているかを詳細に記載した書類です。箱番号、品名、数量、重量(グロス・ネット)、寸法を記載します。税関検査の際に実際の貨物と照合されるため、インボイスと内容が一致していることが重要です。不一致があると検査が長引き、輸送遅延の原因になります。

原産地証明書が必要な場合

原産地証明書(Certificate of Origin)は、貨物がどの国で製造されたかを証明する書類です。仕向地によっては、関税優遇(FTA適用)のために必要になります。米国・日本間では、現時点で包括的なFTAは発効していませんが、仕向地が韓国・シンガポール・チリなどの場合はFTA適用の可能性があります。Cedar Harbor Lineでは、商工会議所経由での原産地証明書取得を代行しています。

書類の準備は、輸送計画の中で最も時間がかかる部分です。初めての輸出の場合は、出港の2週間前には書類の確認を始めることをお勧めします。